変形性股関節症の手術を受ける年齢は何歳くらいの人が多い?

2020.10.02

カテゴリー: 関節

股関節の痛み

変形性股関節症に悩まされている人の中には、運動や薬物治療での改善効果が見られずに、手術による治療を検討する人もいると思います。

しかし、変形性股関節症の手術は人工関節を入れるなど大掛かりです。入院期間が気になる、痛みがあるなど体への負担が心配という人もいるでしょう。

また、「変形性股関節症の手術は、受けられる年齢に制限があると聞いたけれど、何歳までなら受けられるのだろうか、手術を受けるのは何歳くらいの人が多いのだろう」など、不安や疑問をお持ちの人も多いと思います。

そこで今回は、変形性股関節症の人が手術を受ける年齢は実際に何歳くらいの人が多いのか、理由などにも触れながら解説します。

 

変形性股関節症の手術を受ける年齢は何歳くらいの人が多い?若くても手術するの?

股関節周囲の痛み

変形性股関節症は60代や70代の高齢者に限らず、40代以下の若い人でも患っていることがあります。そのため、比較的若い年齢でも手術を受けている人もいます。

基本的には変形性股関節症になり、関節の痛みを感じ始める、あるいは薬物療法では痛みが緩和できない、日常的に痛み止めを服用しないと生活に支障をきたすというような状況になると手術が検討されることが多いです。

 

変形性股関節症の手術を受ける年齢は60代と70代が圧倒的に多い

変形性股関節症の手術を受ける人の年齢は、60代と70代が圧倒的に多いです。

若いときには変形性股関節症の兆しがあっても正しい診断がされないまま、60代という年齢になったときに病名が判明する人もいます。そして、手術を検討する場合も多くあります。

 

少し早めに50代で変形性股関節症の手術を受ける人もいる

近年の人工関節は耐用年数が長くなっています。そのため、変形性股関節症であることを自分でも把握している人の場合、若いうちに手術をして痛みを取り除いておこうという目的で、早めに手術を受ける人もいます。

また、変形性股関節症は、若い人でも発症します。

30代から40代の年齢で変形性股関節症を発症し、保存療法を続けていたけれど、痛みが強くなってきたため、50代で手術を受けることになるという人もいますし、もっと若い年齢で発症する人もいます。

 

90代の年齢もわずかながら手術を受けている

最高齢だと、90代の人でも変形性股関節症の手術を受けている症例があります。

ただし、術後はリハビリが必要です。

そのため、変形性股関節症の手術のあと、リハビリを受けられるだけの体力がある人に限られますし、家族の同意も必要です。

よって、90代で変形性股関節症の手術を受ける人は少ないと言えます。

 

年齢が40代や50代など若くても変形性股関節症の手術をしたほうがいい場合もある?

手術器具 メス

変形性股関節症は高齢者が悩まされるイメージがありますが、40代から50代という比較的若い年齢でも痛みに悩んでいる人はいますし、実際に手術を受けている人もいます。

そして、40代、50代という若い年齢でも変形性股関節症の手術をしたほうがよい場合もあります。

 

仕事で体を動かすことが多い人

40代や50代の年齢であれば、まだまだ現役で仕事をする世代です。特に営業の外回りなどをしている、立ち仕事をしているというような人は、変形性股関節症になると、思うように仕事ができなくなってしまうおそれがあります。

しかし、40代や50代という若い年齢であれば、変形性股関節症になってしまっても手術後にリハビリをおこなうことで、早い回復が見込めます。

そのため、職場復帰などを考慮するのであれば、なるべく早く変形性股関節症の手術を受けたほうが良い場合もあるのです。

 

50代・60代以降もスポーツを続ける人

現在、仕事や趣味でスポーツをしている40代の人で、50代、60代になってもスポーツを続けていきたいという場合、変形性股関節症の手術を早めに検討することがあります。

変形性股関節症は進行する病気で、保存療法をおこなっても治癒に向かうことはありません

進行を抑えることと、痛みを抑えることが目的の治療になります。

また、手術を受ける年齢が早いほど、その後のリハビリの進行具合も早くなるため、40代のうちに手術を受けておけば50代、60代以降も元気にスポーツができる可能性が高まります。

このようなことから、あまり痛みが出ていない若い年齢であっても変形性股関節症の手術を受ける人がいるのです。

 

若くても既に変形性股関節症の痛みが出ている人

変形性股関節症は、あぐらやしゃがみ込むなど、股関節に負担のかかる動作や姿勢を控えるようにして運動療法や薬物療法といった保存療法を続けていれば、ある程度痛みを抑えて日常生活を過ごすことは可能です。

しかし、既に日常生活で痛みが出てしまっている40代の人の場合は、早めに変形性股関節症の手術をおこなったほうが良い場合もあります。

早く手術を受ければ、リハビリの効果も発揮されやすくなりますし、人工関節を入れた場合は、人工関節の扱いに早く慣れることもできます。

そのため、変形性股関節症の痛みがすでに強いという場合は、保存療法で時間稼ぎをするのではなく、40代など若い年齢で手術をおこなうことがあります。

 

変形性股関節症の手術を控えたほうが良い年齢

男性の高齢者

変形性股関節症の手術を受ける人が多い年齢は、60代から70代の人ですが、それ以上の年齢になってくると手術を控えたほうが良いケースもあります。

 

80代以上の年齢の人は手術を控えたほうが良い

絶対ということではありませんが、80代や90代の高齢者は、一般的に変形性股関節症の手術を控えたほうが良いと言われます。

その理由としては、80代以上の高齢者の場合、手術後のリハビリは若い人以上に根気よく続ける必要があること、また、本人にも、「リハビリを頑張りたい」という強い意志が求められるためです。

また、家族の十分なサポートがない場合、寝たきりになってしまう可能性もあります。変形性股関節症の手術後のリハビリは、家族のサポートも必要とされます。

 

80代以上の手術は体力や心肺機能への懸念がある

80代や90代以上の変形性股関節症の手術は、体力や心肺機能の面でリスクが高いという理由もあり、手術を控えたほうが良い場合もあります。

たとえ本人や家族が手術を希望していたとしても、持病や年齢によって既に心肺機能が低下している場合は、手術が受けられないことも少なくありません。

変形性股関節症の手術は一般的に全身麻酔による手術であるため、心肺機能が低下した状態で手術を受けるというのは、非常に大きな危険が伴うからです。

 

まとめ

変形性股関節症の手術は、大掛かりな手術になるため、年齢生活環境将来なども見据えた上で手術をおこなうかどうかの選択をしなければなりません。

また、変形性股関節症の手術を受けた後は、リハビリが必要ですが、そのリハビリは年齢が高くなるにつれて難しくなる場合もあります。

そのため、変形性股関節症の痛みを手術で改善したいけれど、手術を受けることができないという人もいます。

そこで紹介したいのが、近年注目されている変形性股関節症を再生医療で治療するという方法です。

再生医療は、人工関節などを入れる手術と比べても治療期間が少なく済み、副作用のリスクも少ない安全で安心な治療です

そして、年齢が高くても治療できる可能性が広がりますし、高い治療効果が期待できます。

変形性股関節症の手術を検討すべき状態ではあるけれど、体力面、心肺機能などで懸念材料があるという人、治療期間を短くしたい、なるべく体に負担が少ない治療を受けたいという人は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。

No.0003

監修:院長 坂本貞範

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