変形性股関節症に鍼は効く?鍼治療を選択するメリットはある?

2020.10.05

カテゴリー: 関節

鍼灸治療 足

変形性股関節症で痛み止めを飲んでも、あまり効果を感じられないため鍼治療を考えているという人もいるかもしれません。

少しでも痛みが緩和できる方法があれば、どのような治療でもチャレンジしてみたいですよね。

今回は、変形性股関節症に鍼は効果が期待できるのかどうか、鍼治療を選択するメリットはあるのかどうかについて紹介します。

 

変形性股関節症に鍼は効果が期待できるの?

鍼灸治療のイメージ

変形性股関節症は、初期の場合は痛みも軽く、家事や仕事などをするときに不便を感じないという人もいます。

しかし、症状が進むにつれて痛みも強くなり、さまざまな動作で不便を感じるようになる人もいます。また、最終的には何もしていなくても痛みを感じるほどの状態になってしまう場合もあります。

このような変形性股関節症に、鍼治療は効果が期待できるのでしょうか。

そして、鍼で変形性股関節症は完治できるのでしょうか。

 

変形性股関節症に対する鍼治療の効果とは?

結論から言うと、鍼治療では、損傷した股関節を修復することはできません。つまり、鍼で変形性股関節症が治るという効果を期待することはできないのです。

そのため、鍼で変形性股関節症が完治するということはありません。

しかし、鍼治療は筋肉のこわばりや張りに対して効果が期待できます

 

変形性股関節症の痛みの緩和に鍼は有効!

鍼治療は、マッサージやストレッチでほぐしても取れないような筋肉の奥の痛みに効果を示すため、「変形性股関節症の痛みが緩和する」という効果は期待できます。

ヒトの体の筋肉には、体の表面にある体表筋と、体表筋の奥にある深層筋がありますが、鍼治療では、この深層筋に対して刺激を与えることができます。

股関節付近の筋肉のこわばりや張りがある部位に鍼で直接刺激することで、股関節の奥深くの筋肉の緊張を和らげることができるのです。

こうして筋肉の緊張が和らぐと、その周辺の血液循環が改善され、栄養や酸素が効率よく運ばれるようになります。

そして、鍼の刺激や血液循環の改善により、免疫系や自律神経も刺激され、自然治癒力も高まり、痛みの改善に繋がります。

さらに老廃物もリンパや血液に流されるようになるので、個人差はあるものの変形性股関節症の人が鍼治療をすると、股関節付近のこわばりや張りに対して高い効果がみられるケースがあります。

 

変形性股関節症に鍼を選択するメリットとは

変形性股関節症の人が鍼治療をするメリットはいろいろあります。

薬物療法

薬に頼らなくて済む場合もある

変形性股関節症の人の中には、「あまり薬に頼りたくない」と思っている人もいると思います。また、アレルギーなどで薬が使えないという人もいるでしょう。

鍼治療で効果が感じられれば、薬に頼らなくても痛みを改善できる可能性があります。

 

病院での待ち時間が短縮できる可能性がある

病院での待ち時間は、診察まで何時間も待ち、会計で待ち、薬を待ち…など、本当に長いですよね。

しかし、鍼治療院であれば、それほどの長い時間を待たなくても良い場合が多いのではないでしょうか。

 

通院の頻度も選べる

病院では予約や処方薬などの関係で、痛みがなくても受診する必要がありますが、鍼治療の場合は、そのときの痛みに合わせて通院頻度の調整ができる治療院が多いでしょう。

 

精神的にリラックスできる人も多い

病院へ行くよりも、地域の鍼治療院のほうがリラックスできるなど、精神的にラクという人も少なくありません。

変形性股関節症そのものの治療ができるというわけではありませんが、鍼による痛みの緩和を目指すという選択肢には、いろいろなメリットがあります。

 

変形性股関節症で鍼治療を選択するとデメリットもある?

鍼灸治療 背部

物事にはメリットがあればデメリットがあるものですが、変形性股関節症の人が鍼治療をすることによるデメリットはあるのでしょうか。

 

変形性股関節症の根本的な治療はできない

鍼では、変形性股関節症の根本的な治療はできません。

鍼で股関節付近の筋肉の緊張をほぐして痛みの緩和を期待することはできますが、変形性股関節症ですり減った軟骨や骨の変形が修復できるわけではないのです。

そして、変形性股関節症は進行する病気です。

そのため、鍼で変形性股関節症の痛みを緩和できたとしても、股関節自体の症状は進行し、最終的に手術をおこなう必要性が出てくる場合もあります。

 

痛みの改善効果は長期間続かない

鍼を打つと、変形性股関節症の痛みが緩和され、股関節の動きもスムーズになって治癒に向かっていると思ってしまう人もいるかもしれません。

しかし、鍼治療による痛みの改善は、長期間に渡って続くものではありません。

継続して通院する必要があるため、長期間で考えると、費用がかさんでしまう場合もありますし、定期的に医療機関を受診しなければ、変形性股関節症がどれくらい進行しているのかの確認もできません。

 

内出血のあとが残る

鍼治療では、皮膚表面に内出血のあとが残る可能性があるという点もデメリットとして挙げられます。

内出血のあとは数日すれば薄くなって消えていくので心配はありませんが、「鍼治療を受けるたびに内出血のあとが残るのが気になる」という人もいます。

 

薬物療法や手術はしたくない!という変形性股関節症の人には再生医療

薬物療法 注射

変形性股関節症で鍼治療をおこなうと、筋肉のこわばりや張り、痛みに対して効果が期待できます。

しかし、損傷した股関節を修復することはできないため、鍼で変形性股関節症の進行を食い止めることはできません。

徐々に症状は進行し、歩行が難しくなるケースもあります。

それでも、薬物療法はしたくない、手術もしたくない、入院もしたくない…という人もいますよね。

そのような場合、再生医療という選択肢もあります。

 

再生医療とは?

再生医療は、近年注目を浴びている最先端医療のひとつで、変形性股関節症にも効果を示すことで話題になっています。

変形性股関節症の再生医療では、自身の細胞や血液を用いて損傷した股関節の再生や修復を促進し、炎症や痛みの改善を目指します

そして、自分自身の細胞や血液を利用して治療するため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が少なく、入院の必要がないため、仕事を長期間休まなくても良いというメリットがあります。

また、個人差がありますが、高い効果が期待できますし、高齢で変形性股関節症の手術が受けられない人でも治療できる可能性があります。

 

まとめ

変形性股関節症に鍼治療は効果が期待できるのかについて紹介しました。

鍼治療は、変形性股関節症の根本的な治療はできませんが、一時的な痛みの改善に効果が期待できます。

そして、薬物アレルギーがある人や、なるべく薬を使いたくない人、地域の治療院で気軽にリラックスして治療を受けたいという人などにおススメです。

しかし、変形性股関節症の進行を抑えることはできず、最終的には薬物治療や手術をおこなう必要が出てくる可能性があるため、根本的に治療する、進行を抑えることも考えなくてはなりません。

自分自身の細胞を用いて損傷した股関節の修復や再生を促す再生医療であれば、拒絶反応やアレルギーの心配も少なく、入院も必要ありません。

個人差はありますが、高い効果が期待できるため、痛みの対策をしながら生活している人にとって、生活の質を上げることができる魅力的な治療になるでしょう。

入院の必要もないため、忙しい人でも治療を受けやすいですし、治療期間が短くて済むのも魅力です。

変形性股関節症で鍼治療の効果が感じられなくなってきたという人や、鍼治療も良いけれど、再生医療にも興味がある!という人は、再生医療についての詳細をチェックしてみませんか?

再生医療の詳細は、ホームページもご覧になってみてくださいね。

 

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監修:院長 坂本貞範

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