どうして痛むの?膝関節のしくみや関節炎について

ひざ関節は、大腿骨と脛骨、そして膝蓋骨(しつがいこつ)から構成されています。
脛骨の関節部分はほぼ平らな形をしていて、その上を、大腿骨の丸い先端が転がるようにして動きます。
平らな板と丸いものの組み合わせで、それが転がるのですから、とても不安定であることが容易に想像できます。
そのため、大腿骨と脛骨をつなぐ主として四つの靱帯(じんたい)と半月板が、ひざ関節を安定させるために重要な役割を果たしています。
関節の内面は滑らかな軟骨で覆われ、その間には半月板と呼ばれる組織が介在しています。更に関節部分は関節包で包まれており、その内側の滑膜(かつまく)から関節液が分泌され、潤滑機能を果たしています。
これら軟骨、半月板、そして関節液が働くことによって、ひざ関節は滑らかに動きます。その曲がる角度は正座をする時で150度前後、しゃがんだ時で約120度、そして歩行時では60度前後と言われています。

どんな病気が考えられる?膝関節痛を引き起こす病気やケガ